どこに行けばいいの?〜大学選びの極意〜
- You
- 2016年5月15日
- 読了時間: 4分
〜大学選びの極意〜
「大学(高校)で何がしたいかわからない。」「特にやりたいことはないからいけるところに行っちゃえ。」こんなセリフを今でもよく聞きます。(昨日も聞きました。笑)4年間という膨大な時間と高い学費を払うのであれば、なんとなくといった理由で大学を決めるのはもうやめましょう。
今回はあなたにとって最高の大学の選び方を特別にお教えしたいと思います。
★1 国公立か私立かを決める。
まず第一に考えるべきはここです。一番大きな差は学費。例えば入学初年度の場合、国立大学は授業費535,800円入学料282,000円、公立の場合537,857円入学料397,721円(地域外の入学者の学費です。地域内の場合、各種減免措置があります。例えば神戸市外国語大学の場合神戸市からの入学者は学費が下がります。)、私立大学の場合864,348円261,089円(国公私立大学の授業料等の推移 文部科学省調べ)となっています。4年間学費に約30万円の差があると考えると30×4=120万円となり、費用という面では国公立の方が安いことは明らかですね。(参考:1年間浪人し、予備校に通うと大体私の場合約100万円かかりました。単純に考えると、1年間浪人しても国公立の方が費用面ではお得ということになります。)
二つ目には募集人員が挙げられます。日本の大学生の総数2,860,210人のうち私立大学生は2,100,642人です。(平成28年版文部科学統計要覧)人数面から考えると私立大学のほうが門戸が広い、つまり入りやすいと言えます。(ただし総数ですので、倍率は人気校になると国公立よりも高いところもあります。)
三つ目には試験制度です。私立大学は3教科に対し、国公立大学は7教科であったり、私立大学は複数回受験が可能なのに対して国公立は前期、後期の原則2回しかありません。また国公立の場合、センター試験で失敗するとその後の二次試験で逆転しにくい点数配分になっている大学もあります。
これらを踏まえて、国公立にするか私立にするかを考えましょう。
★2 自分の興味のある分野を見つける。
大学では、様々な分野の研究をされている方から授業を受けることができます。しかし、よくある進路指導では学部で受講できる内容を探すように言われます。そのため、具体的にどんな授業が受けられるのかぼんやりしていると思います。ですから一般的に言われている学部を基準に見るのではなく、そこの学部の先生からどんな授業を受けられるのかを見てみましょう。在籍されている先生の名前や解説されている講座は大学のホームページを見ればわかります。その名前をさらにGoogleなどで検索してみてください。その先生の論文や書籍など考え方や取り組んでいる内容がわかる媒体があるはずです。(こっぴどく悪評が書かれているものもあります。笑)このようにして大学を調べると、具体的なイメージがつかめるはずです。
★3 一石◯鳥になる選択をしよう。
「これがやりたい!」という方はそれを突き詰めればいいと思いますが、何もない方は自分にとってプラスになることが多いものを選びましょう。例えば学費が安くて、英語を実践的に学べるコースがあり、家から近い。などどんなことでもいいので、その大学を選んだメリットを書き出してみてください。そしてそのメリットが一番多いところが現在のあなたにとって、一番良い大学になります。あなたにとってそれ以上の大学はありませんので、決まった後は速やかに勉強を開始してください。
〜最後に〜
ここまで選ぶ際に学力で決めるということは書きませんでした。理由は二つあります。
一つ目は、いまからであればどの大学へでもいける可能性があるからです。試験まで残り半年以上あります。きちんとした計画を立て、きちんとした勉強をすれば可能性はぐっと高まります。今の自分に行けるかどうかで選ぶのはやめましょう。(正しい努力の仕方はまた後日書きます。)
二つ目は、目標を下げることは簡単だが、上げることは極めて難しいということです。人間は基本的にはサボります。楽をしたがる動物です。なので目標を下げて努力を少なくします。反対に目標を上げる際には時間という制約が加わります。勉強が楽しくなってきたから、国公立にやっぱり行きたいから目標をあげようと思っても、その時にはもう既に手遅れということが殆どです。(特に国公立の場合は教科自体が倍に増えます。)
ですから、現在の学力を中心に考えるのではなく、目標を高く設定し自分にとって一番メリットのある大学に行く努力をしましょう。夢は必ず叶うものではありませんが、何もせずに叶うものではありません。自分で努力して叶えましょう。
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